交流は時刻ごとに値が変わります。そのため「今の値」「山の高さ」「同じ発熱をする直流相当」を分けます。
交流で手が止まりやすいのは、家庭の100 Vを正弦波の最大値だと思い、瞬時値・最大値・実効値を混同することです。
交流は、波形を描いてから位相を読み、ベクトルにしてから式を選ぶ。
まず、現象を言葉で読む
瞬時値はある時刻の値、最大値Vmは波形の山の高さ、実効値Vは抵抗で同じ発熱を生む直流電圧に相当します。正弦波では実効値は最大値の1/√2です。家庭の100 Vは実効値なので、最大値は約141 Vです。
- 瞬時値は時刻で変わる
- 最大値は山の高さ
- 実効値は同じ発熱の直流相当
- 正弦波の平均値と実効値は別物

波形と位相をつなぐ
横軸の時間、縦軸の大きさと向きを確認します。次に、同じ状態へどちらが先に着くかを見て、進み・遅れを決めます。

公式は、図の関係を短く書いたもの
V=\frac{V_m}{\sqrt{2}},\qquad I=\frac{I_m}{\sqrt{2}}実効値は単純な平均ではありません。正負を平均すると0になるため、発熱に関わる2乗を平均して平方根を取った値です。

小さな数字で確認する
実効値100 Vの正弦波ではVm=√2×100≈141 V。最大値10 Aなら実効値は10/√2≈7.07 Aです。

電験3種での読み方
- 実効値と周波数を確認する
- 直列か並列か、共通量を決める
- 進み・遅れを波形またはベクトルに描く
- 単位をそろえてから式へ入れる
まとめ
瞬時値はある時刻の値、最大値Vmは波形の山の高さ、実効値Vは抵抗で同じ発熱を生む直流電圧に相当します。正弦波では実効値は最大値の1/√2です。家庭の100 Vは実効値なので、最大値は約141 Vです。
次はLesson4「位相差とベクトル」です。
EXERCISE
読んだ直後に、6問だけ。
問1 予想
最大値が大きくなると実効値はどうなりますか。
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大きくなる
正弦波では比例します。
問2 言葉
同じ発熱をする直流相当の値を何といいますか。
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実効値
電力計算で使う代表値です。
問3 式選択
最大値から実効値を求める式は何ですか。
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V=Vm/√2
正弦波に対する関係です。
問4 まちがい探し
正弦波の正負の平均が0なので、実効値も0とした。
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平均値と実効値を混同している
実効値は2乗平均平方根です。
問5 計算
Vm=200 Vの実効値を求めてください。
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約141 V
200/√2です。
問6 計算
実効値5.0 Aの最大値を求めてください。
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約7.07 A
√2×5.0です。



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