【STEP5-3】瞬時値・最大値・実効値|交流を数字で表す三つの見方

👇 最初にここをタップ

家庭の交流100 Vは、通常どの値?

読む前に1問。10秒で終わります。

交流は時刻ごとに値が変わります。そのため「今の値」「山の高さ」「同じ発熱をする直流相当」を分けます。

交流で手が止まりやすいのは、家庭の100 Vを正弦波の最大値だと思い、瞬時値・最大値・実効値を混同することです。

交流は、波形を描いてから位相を読み、ベクトルにしてから式を選ぶ。

まず、現象を言葉で読む

瞬時値はある時刻の値、最大値Vmは波形の山の高さ、実効値Vは抵抗で同じ発熱を生む直流電圧に相当します。正弦波では実効値は最大値の1/√2です。家庭の100 Vは実効値なので、最大値は約141 Vです。

  • 瞬時値は時刻で変わる
  • 最大値は山の高さ
  • 実効値は同じ発熱の直流相当
  • 正弦波の平均値と実効値は別物
STEP5-3 三つの値の図解
図1|三つの値

波形と位相をつなぐ

横軸の時間、縦軸の大きさと向きを確認します。次に、同じ状態へどちらが先に着くかを見て、進み・遅れを決めます。

STEP5-3 100 Vの意味の図解
図2|100 Vの意味

公式は、図の関係を短く書いたもの

V=\frac{V_m}{\sqrt{2}},\qquad I=\frac{I_m}{\sqrt{2}}

実効値は単純な平均ではありません。正負を平均すると0になるため、発熱に関わる2乗を平均して平方根を取った値です。

STEP5-3 発熱で比べるの図解
図3|発熱で比べる

小さな数字で確認する

実効値100 Vの正弦波ではVm=√2×100≈141 V。最大値10 Aなら実効値は10/√2≈7.07 Aです。

STEP5-3 換算の図解
図4|換算

電験3種での読み方

  1. 実効値と周波数を確認する
  2. 直列か並列か、共通量を決める
  3. 進み・遅れを波形またはベクトルに描く
  4. 単位をそろえてから式へ入れる

まとめ

瞬時値はある時刻の値、最大値Vmは波形の山の高さ、実効値Vは抵抗で同じ発熱を生む直流電圧に相当します。正弦波では実効値は最大値の1/√2です。家庭の100 Vは実効値なので、最大値は約141 Vです。

次はLesson4「位相差とベクトル」です。

EXERCISE

読んだ直後に、6問だけ。

問1 予想

最大値が大きくなると実効値はどうなりますか。

答えを見る

大きくなる

正弦波では比例します。

問2 言葉

同じ発熱をする直流相当の値を何といいますか。

答えを見る

実効値

電力計算で使う代表値です。

問3 式選択

最大値から実効値を求める式は何ですか。

答えを見る

V=Vm/√2

正弦波に対する関係です。

問4 まちがい探し

正弦波の正負の平均が0なので、実効値も0とした。

答えを見る

平均値と実効値を混同している

実効値は2乗平均平方根です。

問5 計算

Vm=200 Vの実効値を求めてください。

答えを見る

約141 V

200/√2です。

問6 計算

実効値5.0 Aの最大値を求めてください。

答えを見る

約7.07 A

√2×5.0です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました