STEP3のコンデンサは、電荷をためる部品でした。交流では充電と放電をくり返し、電流が電圧より先に変化します。
交流で手が止まりやすいのは、コイルとコンデンサの進み・遅れ、周波数に対する変化を逆に覚えることです。
交流は、波形を描いてから位相を読み、ベクトルにしてから式を選ぶ。
まず、現象を言葉で読む
純コンデンサでは、電圧を変えるために先に電荷を出し入れする必要があるため、電流は電圧より90°進みます。交流を流れにくくする容量性リアクタンスXCは、周波数と静電容量に反比例します。周波数が高いほど短い時間で充放電が切り替わり、電流が流れやすくなります。
- 電流は電圧より90°進む
- XCはfに反比例
- XCはCに反比例
- μFをFへ直す

波形と位相をつなぐ
横軸の時間、縦軸の大きさと向きを確認します。次に、同じ状態へどちらが先に着くかを見て、進み・遅れを決めます。

公式は、図の関係を短く書いたもの
X_C=\frac{1}{\omega C}=\frac{1}{2\pi fC},\qquad I=\frac{V}{X_C}fまたはCが大きいほどXCは小さくなります。直流ではf=0と考えるためXCは非常に大きく、定常状態で電流を通しません。

小さな数字で確認する
f=50 Hz、C=100 μFならXC≈1/(2π×50×100×10⁻⁶)≈31.8 Ω。V=100 VならI≈3.14 Aです。

電験3種での読み方
- 実効値と周波数を確認する
- 直列か並列か、共通量を決める
- 進み・遅れを波形またはベクトルに描く
- 単位をそろえてから式へ入れる
まとめ
純コンデンサでは、電圧を変えるために先に電荷を出し入れする必要があるため、電流は電圧より90°進みます。交流を流れにくくする容量性リアクタンスXCは、周波数と静電容量に反比例します。周波数が高いほど短い時間で充放電が切り替わり、電流が流れやすくなります。
次はLesson8「RLC直列回路」です。
EXERCISE
読んだ直後に、6問だけ。
問1 予想
Cを2倍にするとXCは何倍ですか。
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2分の1
XCはCに反比例します。
問2 位相
純コンデンサの電流は電圧に対してどうなりますか。
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90°進む
電荷の出し入れが先です。
問3 式選択
容量性リアクタンスの式は何ですか。
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XC=1/(2πfC)
fとCが分母です。
問4 まちがい探し
周波数が高いほどXCが大きくなるとした。
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XCは小さくなる
fは分母にあります。
問5 計算
f=50 Hz、C=100 μFのXCを求めてください。
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約31.8 Ω
100 μF=100×10⁻⁶ Fです。
問6 計算
V=63.6 V、XC=31.8 Ωの電流を求めてください。
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2.0 A
V/XCです。



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