Lesson7 コンデンサの交流回路|電流が進む理由と容量性リアクタンス
コンデンサはSTEP3で、電荷をためる部品として学びました。交流ではためる・放すをくり返すため、電圧と電流の順番がコイルと反対になります。
交流で止まりやすいのは、コイルとコンデンサの進み・遅れ、周波数への反応を逆に覚えることです。
今日のゴール
コンデンサで電流が進む理由を充放電から説明し、XCの増減を予想できるようになる。
まず、現象を言葉で読む
純コンデンサでは、電圧を変えるために先に電荷を出し入れする必要があるため、電流は電圧より90°進みます。交流を流れにくくする容量性リアクタンスXCは、周波数と静電容量に反比例します。周波数が高いほど短い時間で充放電が切り替わり、電流が流れやすくなります。
- 電流が先、電圧が後と書く
- fとCはXCを小さくする側と確認する
- μFを10⁻⁶ Fへ変換してから式へ入れる
ここでは、次の図で何が先に起き、何が後から変わるのかを見ます。

電圧を変える前に、電荷を出し入れする
コンデンサの電圧を変えるには、まず極板へ電荷を出し入れします。電流は電荷の移動なので、電圧が大きく変わるより先に流れます。これが「電流が90°進む」と言う理由です。
図を見たら、公式へ進む前に自分の言葉で一度説明してみてください。

公式は、図の関係を短く書いたもの
X_C=\frac{1}{\omega C}=\frac{1}{2\pi fC},\qquad I=\frac{V}{X_C}XC は f と C が大きいほど小さくなります。速く切り替わる交流ほど、また大きくためられるコンデンサほど、同じ電圧で電流が流れやすくなります。

小さな数字で確認する
50 Hz、100 μFなら XC は約31.8 Ωです。Cを2倍にすれば XC は半分。同じ電圧なら電流は2倍になります。μFをFへ直すのを先に済ませます。
数字を入れた後も、最初に予想した向きや増減と合うかを確かめます。

電験3種での読み方
- 電流が先、電圧が後と書く
- fとCはXCを小さくする側と確認する
- μFを10⁻⁶ Fへ変換してから式へ入れる
まとめ
LとCは、位相も周波数への反応も反対です。次は二つを抵抗と一緒にベクトルでまとめます。
次はLesson8「RLC直列回路」です。
EXERCISE
読んだ直後に、6問だけ。
問1 予想
Cを2倍にするとXCは何倍ですか。
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2分の1
XCはCに反比例します。
問2 位相
純コンデンサの電流は電圧に対してどうなりますか。
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90°進む
電荷の出し入れが先です。
問3 式選択
容量性リアクタンスの式は何ですか。
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XC=1/(2πfC)
fとCが分母です。
問4 まちがい探し
周波数が高いほどXCが大きくなるとした。
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XCは小さくなる
fは分母にあります。
問5 計算
f=50 Hz、C=100 μFのXCを求めてください。
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約31.8 Ω
100 μF=100×10⁻⁶ Fです。
問6 計算
V=63.6 V、XC=31.8 Ωの電流を求めてください。
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2.0 A
V/XCです。



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