位相の読み方を、一番単純な抵抗回路へ当てはめます。抵抗では電圧と電流が同時に増減します。
交流で手が止まりやすいのは、交流になっただけでオームの法則が使えなくなると思うことです。
交流は、波形を描いてから位相を読み、ベクトルにしてから式を選ぶ。
まず、現象を言葉で読む
純抵抗回路では、電圧が正なら電流も正、電圧が0なら電流も0、電圧が負なら電流も負です。したがって電圧と電流は同相です。実効値を使えば、直流と同じ形のV=RIで計算できます。電力は常に0以上で、抵抗は電気エネルギーを熱へ変えます。
- 電圧と電流は同相
- 実効値でV=RI
- 位相差0°
- 力率1

波形と位相をつなぐ
横軸の時間、縦軸の大きさと向きを確認します。次に、同じ状態へどちらが先に着くかを見て、進み・遅れを決めます。

公式は、図の関係を短く書いたもの
V=RI,\qquad P=VI=I^2R=\frac{V^2}{R}VとIは実効値です。位相差が0°なので力率cos0°=1となり、供給された電力が有効に消費されます。

小さな数字で確認する
R=20 Ω、V=100 VならI=5.0 A、P=100×5.0=500 Wです。

電験3種での読み方
- 実効値と周波数を確認する
- 直列か並列か、共通量を決める
- 進み・遅れを波形またはベクトルに描く
- 単位をそろえてから式へ入れる
まとめ
純抵抗回路では、電圧が正なら電流も正、電圧が0なら電流も0、電圧が負なら電流も負です。したがって電圧と電流は同相です。実効値を使えば、直流と同じ形のV=RIで計算できます。電力は常に0以上で、抵抗は電気エネルギーを熱へ変えます。
次はLesson6「コイルの交流回路」です。
EXERCISE
読んだ直後に、6問だけ。
問1 予想
R一定で実効電圧を2倍にすると電流は何倍ですか。
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2倍
I=V/Rです。
問2 位相
抵抗回路で電圧が最大になるとき、電流はどうなりますか。
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同時に最大
同相です。
問3 式選択
抵抗の消費電力を電流から求める式は何ですか。
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P=I²R
実効値を使います。
問4 まちがい探し
抵抗では電流が電圧より90°遅れるとした。
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抵抗では同相
遅れるのは純コイルです。
問5 計算
R=25 Ω、V=100 Vの電流を求めてください。
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4.0 A
100/25です。
問6 計算
R=10 Ω、I=3.0 Aの電力を求めてください。
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90 W
I²R=9×10です。



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