【STEP4-9】レンツの法則と導体の運動|変化を打ち消す向きを決める

👇 最初にここをタップ
上向き磁束が減っている。コイルが作る磁束は?

読む前に1問。10秒で終わります。

Lesson9 レンツの法則と導体の運動|変化を打ち消す向きを決める

Lesson8で誘導起電力の大きさを読みました。
ここでは負号が示す「向き」を四手順で決めます。

磁気で手が止まりやすいのは、
公式が多いからだけではありません。

レンツの法則を「いつも逆向き」と覚え、
何に対して逆なのかを言えないこと

このLessonでは、
式を選ぶ前に「原因 → 磁界・磁束 → 結果」の順番を図にします。

磁気は、
矢印を描いてから式を選ぶ。

まず、現象を言葉で読む

誘導電流は、
外から加えられた磁束そのものではなく、
その増減を妨げる磁束をつくります。①外部磁束の向き、②増加か減少か、③妨げる磁束の向き、④その磁束をつくる電流の向き、
の順に決めます。

  • 外部磁束の向きを描く
  • 増加・減少を書く
  • 変化を妨げる磁束を描く
  • 右ねじで電流へ戻す

計算前に、増減と向きを予想する

公式へ数字を入れる前に、
何を大きくすると答えが増えるか、
どの矢印が原因かを確認します。

e=B\ell v

導体が磁界を横切って動くときの起電力です。B・有効長ℓ・速度vに比例します。
向きはフレミング右手で確認します。

小さな数字で確認する

B=0.80 T、ℓ=0.25 m、v=3.0 m/sなら、e=0.80×0.25×3.0=0.60 Vです。

計算結果だけで終わらず、
最初の予想と一致したかを確かめてください。
予想と逆なら、
計算より先に式の分子・分母、
角度、
単位を見直します。

向きを決める道具を選ぶ

知りたいもの 分かっているもの 使う考え方
電流がつくる磁界 電流の向き 右ねじ
導体が受ける力 磁界と電流 フレミング左手
運動で生じる起電力 磁界と運動 フレミング右手
誘導電流 磁束の増減 レンツの法則

手の形を作る前に、「今回は何を求めるのか」を一行で書きます。

はるの気づき

レンツの法則を「逆」とだけ覚えると、
磁石を遠ざける問題で必ず逆になりました。「減るなら補う、
増えるなら押し返す」と変化を言葉にすると向きが決まります。

分からない場所へ戻ることは、
後退ではありません。
矢印と原因をつなぎ直す作業です。

電験3種では、ここを確認する

  1. 増加と減少で誘導磁束の向きが変わる
  2. 左手は力、右手は発電
  3. B・ℓ・vが互いに直角か確認

数値が出たら単位を先にそろえ、
向きが出たら「・=手前」「×=奥」を図へ書き込みます。

まとめ

誘導電流は、
外から加えられた磁束そのものではなく、
その増減を妨げる磁束をつくります。①外部磁束の向き、②増加か減少か、③妨げる磁束の向き、④その磁束をつくる電流の向き、
の順に決めます。

次はLesson10「自己誘導・相互誘導と磁気エネルギー」です。

本文の「現象 → 矢印 → 予想 → 式」を、
自分で再現できるか6問で確認します。

EXERCISE

読んだ直後に、6問だけ。

問1予想

上向き磁束が増加するとき、
誘導磁束はどちら向きですか。

答えを見る

下向き

増加を打ち消します。

問2予想

上向き磁束が減少するとき、
誘導磁束はどちら向きですか。

答えを見る

上向き

減少を補います。

問3法則

磁界と導体の運動から起電力の向きを求める法則は何ですか。

答えを見る

フレミング右手の法則

発電側は右手です。

問4まちがい探し

レンツの法則は常に元の磁束と逆向き、
と説明した。

答えを見る

逆なのは磁束の変化に対して

減少時には元と同じ向きに補います。

問5計算

B=0.40 T、ℓ=0.50 m、v=2.0 m/sのeを求めてください。

答えを見る

0.40 V

0.40×0.50×2.0です。

問6計算

e=1.2 V、B=0.60 T、ℓ=0.40 mのvを求めてください。

答えを見る

5.0 m/s

v=e/(Bℓ)です。

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