【STEP4-4】磁束と磁束密度|磁界を「通る量」として数える

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磁束密度Bが同じで、面積を2倍にすると磁束Φは?

読む前に1問。10秒で終わります。

Lesson4 磁束と磁束密度|磁界を「通る量」として数える

磁気の理解を助ける本文図

磁界を矢印として描けるようになったら、
次は面をどれだけ貫いているかを数えます。

磁気で手が止まりやすいのは、
公式が多いからだけではありません。

H・B・Φをすべて「磁気の強さ」と呼び、
単位を区別しないこと

このLessonでは、
式を選ぶ前に「原因 → 磁界・磁束 → 結果」の順番を図にします。

磁気は、
矢印を描いてから式を選ぶ。

まず、現象を言葉で読む

磁気の理解を助ける本文図

磁界Hは磁界をつくる側の強さ、
磁束密度Bは物質の影響を含めた磁気の密さ、
磁束Φは面を通り抜ける総量です。
水流にたとえるなら、Bは1 m²あたりの流れの密さ、Φは網全体を通過する量です。

  • Hの単位はA/m
  • Bの単位はT
  • Φの単位はWb
  • 同じBなら面積Sが大きいほど磁束が多い

計算前に、増減と向きを予想する

磁気の理解を助ける本文図

公式へ数字を入れる前に、
何を大きくすると答えが増えるか、
どの矢印が原因かを確認します。

B=\mu H,\qquad \Phi=BS\cos\theta

θは磁界Bと面の法線との角度です。
真正面から貫けばcos0°=1、
面に沿えばcos90°=0です。

小さな数字で確認する

磁気の理解を助ける本文図

B=0.50 T、S=20 cm²=2.0×10⁻³ m²、
磁界が面に垂直なら、Φ=0.50×2.0×10⁻³=1.0×10⁻³ Wbです。

計算結果だけで終わらず、
最初の予想と一致したかを確かめてください。
予想と逆なら、
計算より先に式の分子・分母、
角度、
単位を見直します。

向きを決める道具を選ぶ

磁気の理解を助ける本文図
知りたいもの 分かっているもの 使う考え方
電流がつくる磁界 電流の向き 右ねじ
導体が受ける力 磁界と電流 フレミング左手
運動で生じる起電力 磁界と運動 フレミング右手
誘導電流 磁束の増減 レンツの法則

手の形を作る前に、「今回は何を求めるのか」を一行で書きます。

はるの気づき

HとBを同じ記号のように扱っていたときは、
式を毎回選び間違えました。「原因のH、
物質を含むB、
面を通る合計Φ」と三段階に並べると整理できました。

分からない場所へ戻ることは、
後退ではありません。
矢印と原因をつなぎ直す作業です。

電験3種では、ここを確認する

  1. H・B・Φの単位
  2. 面積cm²からm²への変換
  3. 角度は面そのものではなく法線との角度

数値が出たら単位を先にそろえ、
向きが出たら「・=手前」「×=奥」を図へ書き込みます。

まとめ

磁界Hは磁界をつくる側の強さ、
磁束密度Bは物質の影響を含めた磁気の密さ、
磁束Φは面を通り抜ける総量です。
水流にたとえるなら、Bは1 m²あたりの流れの密さ、Φは網全体を通過する量です。

次はLesson5「磁性体と磁気回路」です。

本文の「現象 → 矢印 → 予想 → 式」を、
自分で再現できるか6問で確認します。

EXERCISE

読んだ直後に、6問だけ。

問1予想

B一定で面積Sを3倍にするとΦは何倍ですか。

答えを見る

3倍

ΦはSに比例します。

問2予想

磁界が面に沿う向きになったときΦはどうなりますか。

答えを見る

0

法線との角度が90°でcos90°=0です。

問3式選択

透磁率を含めてHから求める量はBとΦのどちらですか。

答えを見る

B

B=μHです。

問4まちがい探し

10 cm²を0.10 m²として計算した。

答えを見る

面積換算が誤り

10 cm²=1.0×10⁻³ m²です。

問5計算

B=0.20 T、S=0.030 m²、
垂直に貫くときΦを求めてください。

答えを見る

6.0×10⁻³ Wb

0.20×0.030です。

問6計算

Φ=4.0 mWb、S=0.020 m²のときBを求めてください。

答えを見る

0.20 T

4.0×10⁻³/0.020です。

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