同じ周波数の波でも、山に着く時刻がずれることがあります。この時間のずれを角度で表したものが位相差です。
交流で手が止まりやすいのは、進み・遅れを言葉だけで覚え、どちらが先に山や0へ到達するかを波形で確認しないことです。
交流は、波形を描いてから位相を読み、ベクトルにしてから式を選ぶ。
まず、現象を言葉で読む
位相は波の進み具合です。同じ位置を同時に通れば同相、四分の一周期ずれれば90°、半周期ずれれば180°です。左側で先に山へ着く波が進み、後から着く波が遅れです。ベクトル図では反時計回りに回る矢印を基準に、先にある矢印を進みとして表します。
- 同相は0°
- 四分の一周期は90°
- 半周期は180°
- 先に同じ状態へ着く波が進み

波形と位相をつなぐ
横軸の時間、縦軸の大きさと向きを確認します。次に、同じ状態へどちらが先に着くかを見て、進み・遅れを決めます。

公式は、図の関係を短く書いたもの
\phi=\omega\Delta t=2\pi\frac{\Delta t}{T}時間差Δtを一周期Tで割れば、一周期の何割ずれているかが分かります。それに360°または2πを掛けます。

小さな数字で確認する
50 HzではT=0.020 s。時間差が0.005 sなら一周期の1/4なので、位相差は90°です。

電験3種での読み方
- 実効値と周波数を確認する
- 直列か並列か、共通量を決める
- 進み・遅れを波形またはベクトルに描く
- 単位をそろえてから式へ入れる
まとめ
位相は波の進み具合です。同じ位置を同時に通れば同相、四分の一周期ずれれば90°、半周期ずれれば180°です。左側で先に山へ着く波が進み、後から着く波が遅れです。ベクトル図では反時計回りに回る矢印を基準に、先にある矢印を進みとして表します。
次はLesson5「抵抗の交流回路」です。
EXERCISE
読んだ直後に、6問だけ。
問1 予想
半周期ずれた二つの波の位相差は何度ですか。
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180°
360°の半分です。
問2 言葉
先に山へ到達する波を何と表現しますか。
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位相が進んでいる
時間的に先行しています。
問3 式選択
時間差から位相差を求める式は何ですか。
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φ=2πΔt/T
一周期に対する割合です。
問4 まちがい探し
右側にずれた波を進みとした。
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右側は同じ状態への到達が遅い
左側が進みです。
問5 計算
T=0.020 s、Δt=0.010 sの位相差を求めてください。
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180°
半周期のずれです。
問6 計算
60 Hzで90°に相当する時間差を求めてください。
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約4.17 ms
T/4=(1/60)/4です。



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