LとCは逆向きの位相を持つため、ある周波数で互いの影響が打ち消し合います。同時に、電力が仕事へ使われる割合を力率で読みます。
交流で手が止まりやすいのは、共振と力率を別々の公式として暗記し、リアクタンス成分が0になる共通点を見ないことです。
交流は、波形を描いてから位相を読み、ベクトルにしてから式を選ぶ。
まず、現象を言葉で読む
直列RLC回路ではXL=XCになるとリアクタンスが打ち消され、Z=R、電流最大、位相差0、力率1になります。これが直列共振です。交流電力は、実際に仕事や熱になる有効電力P、往復する無効電力Q、両方を含む皮相電力Sに分けます。
- 共振ではXL=XC
- 直列共振ではZ最小・I最大
- Pの単位W、Qはvar、SはVA
- 力率=P/S

波形と位相をつなぐ
横軸の時間、縦軸の大きさと向きを確認します。次に、同じ状態へどちらが先に着くかを見て、進み・遅れを決めます。

公式は、図の関係を短く書いたもの
f_0=\frac{1}{2\pi\sqrt{LC}},\quad P=VI\cos\theta,\quad S=VI,\quad Q=VI\sin\theta力率cosθ=P/Sは、皮相電力のうち有効電力として使われる割合です。位相差が小さいほど1へ近づきます。

小さな数字で確認する
V=100 V、I=5 A、力率0.8ならS=500 VA、P=400 W。遅れ力率ならコイル性の負荷です。

電験3種での読み方
- 実効値と周波数を確認する
- 直列か並列か、共通量を決める
- 進み・遅れを波形またはベクトルに描く
- 単位をそろえてから式へ入れる
まとめ
直列RLC回路ではXL=XCになるとリアクタンスが打ち消され、Z=R、電流最大、位相差0、力率1になります。これが直列共振です。交流電力は、実際に仕事や熱になる有効電力P、往復する無効電力Q、両方を含む皮相電力Sに分けます。
次はLesson11「交流回路の過去問へ」です。
EXERCISE
読んだ直後に、6問だけ。
問1 予想
位相差が0°に近づくと力率はどうなりますか。
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1へ近づく
cos0°=1です。
問2 言葉
実際に仕事や熱になる電力を何といいますか。
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有効電力
単位はWです。
問3 式選択
共振周波数の式は何ですか。
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f0=1/(2π√LC)
LとCで決まります。
問4 まちがい探し
力率をS/Pとして計算した。
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P/Sが正しい
有効電力÷皮相電力です。
問5 計算
V=100 V、I=4 A、力率0.75のPを求めてください。
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300 W
100×4×0.75です。
問6 計算
P=600 W、S=750 VAの力率を求めてください。
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0.8
600/750です。



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