【STEP5-10】共振・交流電力・力率|打ち消し合いと有効な電力を読む

Lesson10 共振・交流電力・力率|打ち消し合いと有効な電力を読む

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直列共振時の力率は?

読む前に1問。10秒で終わります。

LとCは互いに反対向きの性質を持ちます。その差が0になる場面が共振です。さらに、その位相差は電力が仕事へ使われる割合にも関わります。

交流で止まりやすいのは、共振と力率を別の公式として暗記し、どちらも位相差に関係することを見失うことです。

今日のゴール

共振で何が打ち消し合うかを説明し、位相差と力率が電力にどう関わるかを分けて読めるようになる。

まず、現象を言葉で読む

直列RLC回路ではXL=XCになるとリアクタンスが打ち消され、Z=R、電流最大、位相差0、力率1になります。これが直列共振です。交流電力は、実際に仕事や熱になる有効電力P、往復する無効電力Q、両方を含む皮相電力Sに分けます。

  • 共振ではXLとXCの差を見る
  • 電力ではP・Q・Sの単位を分ける
  • 力率はP/S、位相差0°なら1と確認する

ここでは、次の図で何が先に起き、何が後から変わるのかを見ます。

STEP5-10 共振で打ち消し合うリアクタンスの図解
共振で打ち消し合うリアクタンス。

前半:共振は、LとCの差が0になる状態

直列RLCで XL=XC になると、上向きと下向きの成分が打ち消し合います。残るのは抵抗Rだけなので、Zは最小、電流は最大、電圧と電流の位相差は0°になります。ここで一度、共振の結論を図で確認します。

図を見たら、公式へ進む前に自分の言葉で一度説明してみてください。

STEP5-10 共振時に残る抵抗成分の図解
共振時に残る抵抗成分。

公式は、図の関係を短く書いたもの

f_0=\frac{1}{2\pi\sqrt{LC}},\quad P=VI\cos\theta,\quad S=VI,\quad Q=VI\sin\theta

後半では電力を読みます。皮相電力Sのうち、実際に仕事や熱になる部分が有効電力Pです。P=VIcosθなので、位相差が小さいほど力率は1に近づきます。

STEP5-10 交流電力の三角形の図解
交流電力の三角形。

小さな数字で確認する

V=100 V、I=5 A、力率0.8なら S=500 VA、P=400 Wです。共振の「差が0」と、力率の「位相差が小さい」を同じ図へ戻して確認します。

数字を入れた後も、最初に予想した向きや増減と合うかを確かめます。

STEP5-10 力率を使う有効電力の計算の図解
力率を使う有効電力の計算。

電験3種での読み方

  1. 共振ではXLとXCの差を見る
  2. 電力ではP・Q・Sの単位を分ける
  3. 力率はP/S、位相差0°なら1と確認する

まとめ

共振と力率はどちらも、位相のずれを読む問題です。最後に、これまでの判断順を一問へまとめます。

次はLesson11「交流回路の過去問へ」です。

EXERCISE

読んだ直後に、6問だけ。

問1 予想

位相差が0°に近づくと力率はどうなりますか。

答えを見る

1へ近づく

cos0°=1です。

問2 言葉

実際に仕事や熱になる電力を何といいますか。

答えを見る

有効電力

単位はWです。

問3 式選択

共振周波数の式は何ですか。

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f0=1/(2π√LC)

LとCで決まります。

問4 まちがい探し

力率をS/Pとして計算した。

答えを見る

P/Sが正しい

有効電力÷皮相電力です。

問5 計算

V=100 V、I=4 A、力率0.75のPを求めてください。

答えを見る

300 W

100×4×0.75です。

問6 計算

P=600 W、S=750 VAの力率を求めてください。

答えを見る

0.8

600/750です。

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