
仕事、家庭、そして容赦なく進む時間。
社会人が電験3種に挑戦すると、
まずぶつかるのが
「勉強時間がない」という壁です。
でも、本当に苦しいのは、
ようやく時間を作って
テキストを開いたのに、
数式を見た瞬間に
頭が止まること
ではないでしょうか。
「過去問を回せば受かる」
と聞いて始めたものの、
1問に30分、1時間。
解説を読んでも意味が分からず、
「自分には向いていないのかも」
と感じてしまう。
ただ、これは
能力の問題だけではありません。
人間の頭には、
一度に処理できる情報量に
限界があります。
初めて見る記号、公式、専門用語、
計算を同時に処理しようとすると、
ワーキングメモリに
大きな負荷がかかります。
だから必要なのは、
気合いではなく
「脳が扱いやすい形」
に勉強を変えることです。
そのために、
勉強方法を4つにまとめてみました。
① 数式を「意味」に変える
公式をそのまま暗記するのではなく、
「何が増えれば、何が増えるのか」
をイメージします。
たとえば
E=Q/εS
なら、「Qが増えればEは強くなる」
「Sが広がればEは弱くなる」。
数式を記号ではなく、
現象を短く表した言葉として
見るだけで理解しやすくなります。
② 過去問は、最初から解かなくていい
分からない問題を
何十分も考え続ける必要は
ありません。
最初はすぐ解説を見て、
「この問題は何を使い、
どこへ向かうのか」
という型をつかみます。
見る → 分かる → 真似する → 自力で解く。
いきなり最後から
始めなくていいのです。

③ If-Thenで勉強開始を自動化する
社会人の勉強で「やる気」を
頼りにすると続きません。
「お風呂から出たら1ページ開く」
「朝コーヒーを入れたら昨日の問題を1問見る」
このように、
すでにある生活習慣に
勉強をくっつけます。
毎回「やるか、やらないか」を
判断しない仕組みを
作ることが大切です。
④ 最低ラインを小さくする
「1時間勉強する」「10問解く」と
決めると、疲れた日は
始める前から重くなります。
だから最低ラインは、
「テキストを開くだけ」
「解説を1行読むだけ」
でもいい。
大切なのは、
完璧にやることではなく、
ゼロの日を減らすことです。
電験3種は100点を
取る試験ではありません。
毎日長時間勉強できる人だけが
強いわけでもありません。

数式を意味に変える。
解く前に型を見る。
行動のきっかけを決める。
小さく始める。
この4つを仕組みにする。
1日30分でも、10分でもいい。
大切なのは、
今日どれだけやったかより、
明日も続けられる形になっているかです。
電験3種は「長時間勉強」より、
続く仕組みを作った人が強い試験
だと私は考えています。


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