【STEP4-5】磁性体と磁気回路|磁束の通り道を回路として読む

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同じ長さと断面積なら、透磁率が大きい材料の磁気抵抗は?

読む前に1問。10秒で終わります。

Lesson5 磁性体と磁気回路|磁束の通り道を回路として読む

磁気の理解を助ける本文図

STEP2で電流の通り道を回路として読んだように、
磁束の通り道も磁気回路として読めます。

磁気で手が止まりやすいのは、
公式が多いからだけではありません。

電気抵抗と磁気抵抗の対応だけを暗記し、
空隙がなぜ効くかを考えないこと

このLessonでは、
式を選ぶ前に「原因 → 磁界・磁束 → 結果」の順番を図にします。

磁気は、
矢印を描いてから式を選ぶ。

まず、現象を言葉で読む

磁気の理解を助ける本文図

コイルのNIが磁束を押し出す起磁力、
磁束Φが流れに相当し、
磁気抵抗Rmが通りにくさです。
鉄心は透磁率が大きく磁束を通しやすい一方、
空隙は透磁率が小さいため、
短くても磁気抵抗の大部分を占めます。

  • 電圧V ↔ 起磁力NI
  • 電流I ↔ 磁束Φ
  • 抵抗R ↔ 磁気抵抗Rm
  • 空隙は短くても磁束を通しにくい

計算前に、増減と向きを予想する

磁気の理解を助ける本文図

公式へ数字を入れる前に、
何を大きくすると答えが増えるか、
どの矢印が原因かを確認します。

\mathcal{F}=NI,\qquad R_m=\frac{\ell}{\mu S},\qquad \Phi=\frac{NI}{R_m}

長いほど通りにくく、
透磁率と断面積が大きいほど通りやすい。
オームの法則V=IRと同じ並びで読めます。

小さな数字で確認する

磁気の理解を助ける本文図

NI=200 A、Rm=4.0×10⁵ A/Wbなら、Φ=200/(4.0×10⁵)=5.0×10⁻⁴ Wbです。

計算結果だけで終わらず、
最初の予想と一致したかを確かめてください。
予想と逆なら、
計算より先に式の分子・分母、
角度、
単位を見直します。

向きを決める道具を選ぶ

磁気の理解を助ける本文図
知りたいもの 分かっているもの 使う考え方
電流がつくる磁界 電流の向き 右ねじ
導体が受ける力 磁界と電流 フレミング左手
運動で生じる起電力 磁界と運動 フレミング右手
誘導電流 磁束の増減 レンツの法則

手の形を作る前に、「今回は何を求めるのか」を一行で書きます。

はるの気づき

磁気回路は新しい公式の塊に見えましたが、V・I・Rの席にNI・Φ・Rmを置くと、STEP2の続きでした。
違うのは、
磁束は物質を移動する粒ではないことです。

分からない場所へ戻ることは、
後退ではありません。
矢印と原因をつなぎ直す作業です。

電験3種では、ここを確認する

  1. 磁気回路と電気回路の対応
  2. 直列部分の磁気抵抗を足す
  3. 空隙の透磁率を鉄心と同じにしない

数値が出たら単位を先にそろえ、
向きが出たら「・=手前」「×=奥」を図へ書き込みます。

まとめ

コイルのNIが磁束を押し出す起磁力、
磁束Φが流れに相当し、
磁気抵抗Rmが通りにくさです。
鉄心は透磁率が大きく磁束を通しやすい一方、
空隙は透磁率が小さいため、
短くても磁気抵抗の大部分を占めます。

次はLesson6「電流が磁界から受ける力」です。

本文の「現象 → 矢印 → 予想 → 式」を、
自分で再現できるか6問で確認します。

EXERCISE

読んだ直後に、6問だけ。

問1予想

断面積を2倍にすると磁気抵抗は何倍ですか。

答えを見る

2分の1

RmはSに反比例します。

問2予想

同じNIで磁気抵抗が半分になると磁束は何倍ですか。

答えを見る

2倍

Φ=NI/Rmです。

問3対応

電気回路の電圧に対応する磁気量は何ですか。

答えを見る

起磁力NI

磁束を生む押し出しに相当します。

問4まちがい探し

鉄心と空隙の透磁率を同じとして磁気抵抗を計算した。

答えを見る

空隙の透磁率は小さい

空隙が磁気抵抗の大部分を占めます。

問5計算

N=500、I=0.40 Aの起磁力を求めてください。

答えを見る

200 A

NI=500×0.40です。

問6計算

NI=300 A、Rm=6.0×10⁵ A/WbのΦを求めてください。

答えを見る

5.0×10⁻⁴ Wb

300/(6.0×10⁵)です。

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