Lesson7 荷電粒子が磁界から受ける力|円運動になる理由を読む

Lesson6の導体を、
動く一個の電荷まで小さくするとローレンツ力になります。
磁気で手が止まりやすいのは、
公式が多いからだけではありません。
負電荷でも正電荷と同じ向きに力が働くと思うこと。
このLessonでは、
式を選ぶ前に「原因 → 磁界・磁束 → 結果」の順番を図にします。
磁気は、
矢印を描いてから式を選ぶ。
まず、現象を言葉で読む

速度vで動く電荷qが磁界Bに入ると、
速度と磁界の両方に直角な力を受けます。
力が進行方向に直角なので仕事をせず、
速さは変わりません。
向きだけが変わり続けるため円運動になります。
負電荷では力の向きが反転します。
- 正電荷の向きを基準にする
- 負電荷なら最後に反転
- 力は速度に直角
- 速さは変えず進行方向を変える
計算前に、増減と向きを予想する

公式へ数字を入れる前に、
何を大きくすると答えが増えるか、
どの矢印が原因かを確認します。
速い・重い粒子ほど大きな円を描き、
電荷量や磁束密度が大きいほど小さく曲がります。
小さな数字で確認する

m=2.0×10⁻⁶ kg、v=3.0 m/s、|q|=1.0×10⁻³ C、B=0.50 Tなら、r=0.012 mです。
計算結果だけで終わらず、
最初の予想と一致したかを確かめてください。
予想と逆なら、
計算より先に式の分子・分母、
角度、
単位を見直します。
向きを決める道具を選ぶ

| 知りたいもの | 分かっているもの | 使う考え方 |
|---|---|---|
| 電流がつくる磁界 | 電流の向き | 右ねじ |
| 導体が受ける力 | 磁界と電流 | フレミング左手 |
| 運動で生じる起電力 | 磁界と運動 | フレミング右手 |
| 誘導電流 | 磁束の増減 | レンツの法則 |
手の形を作る前に、「今回は何を求めるのか」を一行で書きます。
はるの気づき
電子の向き問題で毎回逆になったのは、
最初から負電荷を頭の中で処理していたからでした。
まず正電荷で決め、
最後に一度だけ反転すると安定します。
分からない場所へ戻ることは、
後退ではありません。
矢印と原因をつなぎ直す作業です。
電験3種では、ここを確認する
- 正負で力の向きを反転
- 速度と磁界が平行なら力0
- 半径の比例・反比例
数値が出たら単位を先にそろえ、
向きが出たら「・=手前」「×=奥」を図へ書き込みます。
まとめ
速度vで動く電荷qが磁界Bに入ると、
速度と磁界の両方に直角な力を受けます。
力が進行方向に直角なので仕事をせず、
速さは変わりません。
向きだけが変わり続けるため円運動になります。
負電荷では力の向きが反転します。
次はLesson8「電磁誘導」です。
本文の「現象 → 矢印 → 予想 → 式」を、
自分で再現できるか6問で確認します。
EXERCISE
読んだ直後に、6問だけ。
問1予想
速度を2倍にすると円運動の半径は何倍ですか。
答えを見る
2倍
rはvに比例します。
問2予想
Bを2倍にすると半径は何倍ですか。
答えを見る
2分の1
rはBに反比例します。
問3向き
負電荷の力は、
正電荷で求めた向きに対してどうなりますか。
答えを見る
反対向き
qの符号で反転します。
問4まちがい探し
磁気力が粒子の速さを増加させると説明した。
答えを見る
磁気力は速度に直角で仕事をしない
変わるのは向きです。
問5計算
q=2 C、v=3 m/s、B=0.50 T、
直角のFを求めてください。
答えを見る
3 N
2×3×0.50です。
問6計算
m=0.020 kg、v=4 m/s、|q|=2 C、B=0.50 Tのrを求めてください。
答えを見る
0.080 m
0.020×4/(2×0.50)です。



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