直列回路では電流が共通でした。並列回路では電圧が共通で、枝ごとの電流をベクトルで合成します。
交流で手が止まりやすいのは、直列と並列で共通になる量を取り違え、枝電流を普通の足し算で合計することです。
交流は、波形を描いてから位相を読み、ベクトルにしてから式を選ぶ。
まず、現象を言葉で読む
並列回路では電圧Vを基準にします。抵抗電流IRは同相、コイル電流ILは90°遅れ、コンデンサ電流ICは90°進みます。ILとICは反対向きなので差を取ります。インピーダンスの逆数をアドミタンスYといい、電流の流れやすさを表します。
- 並列では電圧が共通
- ICは進み、ILは遅れ
- ICとILは差を取る
- Yは流れやすさ

波形と位相をつなぐ
横軸の時間、縦軸の大きさと向きを確認します。次に、同じ状態へどちらが先に着くかを見て、進み・遅れを決めます。

公式は、図の関係を短く書いたもの
Y=\sqrt{G^2+(B_C-B_L)^2},\qquad I=VYG=1/Rはコンダクタンス、BL=1/XL、BC=1/XCはサセプタンスです。直列のZ三角形と対応させて読みます。

小さな数字で確認する
IR=3 A、IC=4 A、IL=0 Aなら、全電流I=√(3²+4²)=5 Aです。

電験3種での読み方
- 実効値と周波数を確認する
- 直列か並列か、共通量を決める
- 進み・遅れを波形またはベクトルに描く
- 単位をそろえてから式へ入れる
まとめ
並列回路では電圧Vを基準にします。抵抗電流IRは同相、コイル電流ILは90°遅れ、コンデンサ電流ICは90°進みます。ILとICは反対向きなので差を取ります。インピーダンスの逆数をアドミタンスYといい、電流の流れやすさを表します。
次はLesson10「共振・交流電力・力率」です。
EXERCISE
読んだ直後に、6問だけ。
問1 予想
ICとILが等しいと、無効電流成分はどうなりますか。
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0
上下のベクトルが打ち消し合います。
問2 言葉
インピーダンスの逆数を何といいますか。
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アドミタンス
流れやすさを表します。
問3 式選択
アドミタンスから全電流を求める式は何ですか。
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I=VY
並列では電圧が共通です。
問4 まちがい探し
全電流をIR+IL+ICと普通に足した。
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位相の違う枝電流はベクトル合成する
ILとICは反対向きです。
問5 計算
IR=6 A、IC-IL=8 Aの全電流を求めてください。
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10 A
√(6²+8²)です。
問6 計算
V=100 V、Y=0.05 Sの電流を求めてください。
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5.0 A
VYです。



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