【STEP5-9】RLC並列回路|電流を分けてアドミタンスで読む

Lesson9 RLC並列回路|電流を分けてアドミタンスで読む

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並列交流回路で各枝に共通する量は?

読む前に1問。10秒で終わります。

直列回路では電流が共通でした。並列回路では、すべての枝に同じ電圧がかかります。まず基準を替えることが、直列との混同を防ぐ一歩です。

交流で止まりやすいのは、直列と並列で共通になる量を取り違え、枝電流を普通に足すことです。

今日のゴール

RLC並列回路で電圧を基準に選び、枝電流をベクトル合成してアドミタンスを読めるようになる。

まず、現象を言葉で読む

並列回路では電圧Vを基準にします。抵抗電流IRは同相、コイル電流ILは90°遅れ、コンデンサ電流ICは90°進みます。ILとICは反対向きなので差を取ります。インピーダンスの逆数をアドミタンスYといい、電流の流れやすさを表します。

  • 並列なので電圧Vを基準にする
  • ICとILは差を取る
  • Yの単位Sを確認する

ここでは、次の図で何が先に起き、何が後から変わるのかを見ます。

STEP5-9 並列RLC回路と共通の電圧の図解
並列RLC回路と共通の電圧。

並列では電圧を基準に、電流の向きをそろえる

抵抗電流 IR は電圧と同相、コイル電流 IL は下向き、コンデンサ電流 IC は上向きに置きます。ILとICは反対向きなので差を取り、IRとの直角三角形で全電流を求めます。直列回路の電圧ベクトルと、形は同じで主役だけが替わります。

図を見たら、公式へ進む前に自分の言葉で一度説明してみてください。

STEP5-9 並列回路の電流ベクトルの図解
並列回路の電流ベクトル。

公式は、図の関係を短く書いたもの

Y=\sqrt{G^2+(B_C-B_L)^2},\qquad I=VY

アドミタンスYは、インピーダンスZの逆数で「流れやすさ」を表します。並列回路では I=VY と書くと、共通の電圧から全電流へ進めます。

STEP5-9 全電流の三角形の図解
全電流の三角形。

小さな数字で確認する

IR=3 A、無効電流成分が4 Aなら、全電流は5 Aです。先に「並列だからV共通」と書けば、どの量を合成するか迷いません。

数字を入れた後も、最初に予想した向きや増減と合うかを確かめます。

STEP5-9 アドミタンスと全電流の関係の図解
アドミタンスと全電流の関係。

電験3種での読み方

  1. 並列なので電圧Vを基準にする
  2. ICとILは差を取る
  3. Yの単位Sを確認する

まとめ

直列と並列の違いは、公式より先に「何が共通か」を決めることです。次は打ち消し合いが最もはっきり現れる共振へ進みます。

次はLesson10「共振・交流電力・力率」です。

EXERCISE

読んだ直後に、6問だけ。

問1 予想

ICとILが等しいと、無効電流成分はどうなりますか。

答えを見る

0

上下のベクトルが打ち消し合います。

問2 言葉

インピーダンスの逆数を何といいますか。

答えを見る

アドミタンス

流れやすさを表します。

問3 式選択

アドミタンスから全電流を求める式は何ですか。

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I=VY

並列では電圧が共通です。

問4 まちがい探し

全電流をIR+IL+ICと普通に足した。

答えを見る

位相の違う枝電流はベクトル合成する

ILとICは反対向きです。

問5 計算

IR=6 A、IC-IL=8 Aの全電流を求めてください。

答えを見る

10 A

√(6²+8²)です。

問6 計算

V=100 V、Y=0.05 Sの電流を求めてください。

答えを見る

5.0 A

VYです。

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