交流の公式をさらに増やすのではなく、過去問を読む順番を七つにまとめます。
交流で手が止まりやすいのは、問題文にR・L・Cが出た瞬間、回路の接続や位相を確認せず数字を代入することです。
交流は、波形を描いてから位相を読み、ベクトルにしてから式を選ぶ。
まず、現象を言葉で読む
交流の過去問は、①実効値と周波数、②R・L・Cと接続、③XL・XC、④進み・遅れ、⑤ベクトルまたは三角形、⑥電流・電圧・電力、⑦単位・桁・位相、の順で読みます。直列なら電流、並列なら電圧を基準にします。最後に答えが誘導性か容量性か、力率の進み・遅れまで確認します。
- 直列は電流を基準
- 並列は電圧を基準
- Lは電流遅れ、Cは電流進み
- 単位と進み・遅れまで答える

波形と位相をつなぐ
横軸の時間、縦軸の大きさと向きを確認します。次に、同じ状態へどちらが先に着くかを見て、進み・遅れを決めます。

公式は、図の関係を短く書いたもの
\text{波形}\rightarrow\text{位相}\rightarrow\text{ベクトル}\rightarrow\text{式}公式を思い出す前に、共通量と位相の向きを決めます。計算結果はインピーダンス三角形または電力三角形へ戻して確認します。

小さな数字で確認する
R=30 Ω、LによるXL=50 Ω、CによるXC=10 Ωの直列回路なら、縦成分は+40 Ωで誘導性。Z=50 Ω、電流は電圧より遅れます。

電験3種での読み方
- 実効値と周波数を確認する
- 直列か並列か、共通量を決める
- 進み・遅れを波形またはベクトルに描く
- 単位をそろえてから式へ入れる
まとめ
交流の過去問は、①実効値と周波数、②R・L・Cと接続、③XL・XC、④進み・遅れ、⑤ベクトルまたは三角形、⑥電流・電圧・電力、⑦単位・桁・位相、の順で読みます。直列なら電流、並列なら電圧を基準にします。最後に答えが誘導性か容量性か、力率の進み・遅れまで確認します。
次はSTEP6「三相交流」です。単相交流で身につけたベクトルと電力の読み方を、三つの相へ広げます。
EXERCISE
読んだ直後に、6問だけ。
問1 選択
純コイルで電流は電圧より進み・遅れのどちらですか。
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90°遅れ
自己誘導が変化を妨げます。
問2 選択
純コンデンサで電流は電圧よりどうなりますか。
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90°進み
電荷の出し入れが先です。
問3 判断
直列回路でXL>XCなら誘導性・容量性のどちらですか。
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誘導性
コイル側が残ります。
問4 まちがい探し
100 μFを100×10⁻³ Fとして計算した。
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μは10⁻⁶
100 μF=100×10⁻⁶ Fです。
問5 計算
R=30 Ω、XL-XC=40 ΩのZを求めてください。
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50 Ω
3:4:5の三角形です。
問6 総合
V=100 V、Z=50 Ω、力率0.8のPを求めてください。
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160 W
I=2 A、P=100×2×0.8です。



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