【STEP6-11】三相交流の過去問へ|結線から答えまでの7手順

三相交流の問題を結線から解くSTEP6最終レッスン11の手描きイラスト

Lesson11 三相交流の問題|結線から答えまでの7手順

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三相交流の計算問題を見たら、式より先に確認するのは?

読む前に1問。10秒で終わります。

今日のゴール

Lesson1〜10の知識を、問題文を読む順番に並べ直します。すべての公式を思い出すより、条件を拾い、図に戻り、単位と符号まで点検する習慣を身に付けます。

仕事終わりに過去問を開くと、式がいくつも浮かんで迷うかもしれません。最初の10秒だけ、数値に「線間」「相」「線電流」を書き込みましょう。これは公式を覚える前の準備です。ここに載せる3問は実際の過去問ではなく、この手順を練習するためのオリジナル例題です。

この図を見る理由: 三相の結線を見分け、答えを確認するまでの道筋を先に眺めるためです。

青い服の案内役がYとΔの結線、確認済みの答案を指し示す手描き風イラスト

図から読むこと: まず結線を確認し、最後に答えを見直します。

問題文を7手順で読む

  1. 電圧・電流の数字に「線間/相」「線/相」を書く。
  2. 指定があれば電源と負荷のY・Δ結線を確認する。未指定なら決めつけない。
  3. 平衡か不平衡か、中性線があるかを確認する。
  4. √3の大きさ変換と30°の向きが必要かを決める。
  5. 必要ならフェーザの向き、基準、電流の正方向を描く。
  6. 相量または線量で式を選び、計算する。
  7. 単位・桁・力率範囲・相順・符号を点検する。

この図を見る理由: 公式を選ぶ前に何を拾うか、目線の順番を固定するためです。

三相の波形、Y結線、線間の測定点、位相差を大きな枠で拾う手描き風の問題条件カード

図は条件を囲むための空欄カードです。下の例題で拾う条件は「平衡三相」「線間電圧200 V」「線電流10 A」「力率0.8」。結線はこの例題では未指定です。指定のないY・Δを図から推定しません。

図から読むこと: 200 Vは線間、10 Aは線の値なので、平衡の線量式を使えます。結線の指定は不要です。

オリジナル問題1|三相電力

問題: 平衡三相負荷に線間電圧200 V、線電流10 Aを与え、力率0.8でした。全有効電力は?

考え方: 与えられたのは線間電圧と線電流。平衡なので P=\sqrt3 V_L I_L\cos\theta を使えます。

式: P=\sqrt3\times200\times10\times0.8\approx2771\,\mathrm{W}。

答え: 約2.77 kW。

電気での意味: 皮相電力約3.46 kVAのうち、有効電力は力率0.8に相当する約2.77 kWです。Y/Δのどちらかが書かれていなくても、線間電圧・線電流と平衡条件があれば全有効電力を求められます。

この図を見る理由: YとΔで√3が現れる場所は異なっても、線量の電力式は同じだと復習するためです。

Y結線とΔ結線のどちらからも線量の三相電力式へ進む手描き風概念図

図は式の導出を省略した道筋の模式図です。YではV_L=\sqrt3 V_P、I_L=I_P。ΔではV_L=V_P、I_L=\sqrt3 I_P。どちらも平衡条件のもとで、線量の式P=\sqrt3 V_L I_L\cos\thetaへ整理できます。

図から読むこと: 結線の違いを無視してよいのではなく、変換を終えた線量式が共通になります。

オリジナル問題2|Δ結線の相電流

問題: 平衡Δ結線負荷の線電流が30 Aでした。相電流は?

考え方: Δでは電流側が I_L=\sqrt3 I_P。線から相へ戻すので割ります。

式: I_P=30/\sqrt3\approx17.3\,\mathrm{A}。

答え: 約17.3 A。

電気での意味: 1本の線に流れる電流は、接続点で二つの枝電流を位相込みで合成した結果です。

オリジナル問題3|二電力計法

問題: 三相3線式の二電力計の指示が W1=4 kW、W2=−1 kW でした。全有効電力は?

考え方: 指示を符号付きで足します。平衡かどうかは、全有効電力の和を求める条件ではありません。

式: P=W_1+W_2=4+(-1)=3\,\mathrm{kW}。

答え: 3 kW。

電気での意味: 負の指示を0にすると、全有効電力を1 kW大きく見積もってしまいます。

この図を見る理由: 問題の種類が変わっても、条件→式→単位の順を崩さないためです。

線量か相量かの確認から答えの検算まで七つの空欄を縦に並べた手描き風チェックフロー

図の空欄は、上の7手順を自分の言葉で書くためのものです。上から「量→結線→平衡・中性線→√3・30°→向き→式・計算→確認」の順です。

図から読むこと: 問題文を読んだ直後、いきなり式を選ばず条件を囲みます。

最後の10秒で答えを点検

VとAからWになるか、WをkWへ換算したか。力率は0〜1の範囲か。線から相へ戻すときに掛ける・割るを逆にしていないか。30°を扱う問題では基準フェーザと相順を明記したか。二電力計では負の指示を残したか。この5点を答えの横で確かめます。

この図を見る理由: 計算後に見直す具体的な場所を覚えるためです。

単位、桁、線量と相量、相順と符号、平衡条件を確認する五つの欄を持つ手描き風チェックカード

このカードの五つの欄には、上から「単位」「桁」「線/相」「相順・符号」「平衡条件」と書き入れます。図中の絵柄は目印で、実際の電気回路・計器の接続を示すものではありません。

図から読むこと: 最後に条件と答えが一致しているか、自分で確認できます。

止まりやすいポイント

  • V と I が線量か相量かを書いてから、√3を選ぶ。
  • 平衡の式を不平衡に使わない。二電力計の全有効電力の和と、差から力率角を出す条件を分ける。
  • 位相・30°を問われたら、相順と基準を省略しない。

このLessonのまとめ

三相交流の問題は、線/相→結線→平衡→向き→式→計算→確認の順に読むと迷いにくくなります。三相の計算を学び終えたら、STEP7で電気計測・電力系統の読み方へ進みましょう。STEP7の公開URLが確定するまで、WordPressの「次へ」リンクは設置しません。

EXERCISE

読んだ直後に、6問だけ。

結線・線量・平衡条件から式を選びます。

問1 予想 ★☆☆

最初に確認するのは?

問2 式・法則 ★☆☆

Y結線の線電流は?

問3 式・法則 ★☆☆

平衡三相の線量による有効電力は?

問4 まちがい探し ★★☆

相電流へ必ず√3を掛けた。何が誤り?

問5 計算 ★★☆

線間200 V、線電流10 A、力率0.8の全有効電力は?

問6 計算 ★★☆

二電力計W1=4 kW、W2=−1 kWの全有効電力は?

三相交流の問題で迷ったところを整理したい方へ。無料の弱点診断を見るから学習案内を確認できます。

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