「帰ったら今日は電験三種をやろう。」
朝はそう思っていた。

でも仕事が終わるころには、
頭は疲れている。
身体も重い。
家に着くころには、
もう何もしたくない。
ご飯を食べて、
少しスマホを見て、
気づけば22時。
机の上を見ると、
仕事の書類や郵便物。
参考書は本棚。
電卓はどこに
置いたか分からない。
ノートも探さないといけない。
そして最後に、
「今日は疲れたから、明日やろう。」
電験三種を勉強している
社会人なら、こんな日が
あっても珍しくありません。
でも、この状態が続くと、
「自分はやる気がないのかな」
「本気で合格したいと
思っていないのかな」
と、自分を責め始めてしまいます。

でも、本当に変えるべきなのは、
あなたのやる気でしょうか。
仕事のあとに勉強できないのは、珍しいことではない
仕事中、
私たちは思っている以上に
たくさんのエネルギーを
使っています。
人と話す。
判断する。
トラブルに対応する。
予定を調整する。
ミスをしないように気を張る。
工場勤務なら、
設備の状態を確認したり、
現場から呼ばれたり、
急な対応が入ったり
することもあるでしょう。
それを一日続けたあと、
家に帰ってから、
「さあ、ここから勉強しよう」
と気合いだけで切り替える。
これは、意外と難しいことです。
ところが勉強できないと、
多くの人は、
「もっとやる気を出さないと」
と考えます。
毎日やる気を出し続けることを
前提にした勉強方法は、
忙しい社会人にはかなり厳しい。
だから必要なのは、
やる気が十分にある日だけ
勉強できる仕組みではなく、
やる気が少ない日でも
動ける環境を作ることです。

「帰宅後に頑張る」のではなく「帰宅後でも始められる」状態を作る
ここでいう環境とは、
立派な書斎を作ることでは
ありません。
高価な机や椅子を
買うことでもありません。
大切なのは、
帰宅後の自分が、
できるだけ考えずに
勉強を始められる状態
を作っておくことです。
例えば、
帰宅後に毎回、
机を片付ける。
参考書を探す。
ノートを用意する。
電卓を探す。
今日やる内容を決める。
これだけ準備が必要なら、
疲れている日は、
それだけで止まりやすくなります。
逆に、
机には参考書がある。
ノートもある。
電卓もある。
開くページも決まっている。
あとは座るだけ。
この状態なら、
同じ疲れ方をしていても、
勉強を始めるまでの
ハードルはかなり下がります。
変えるべきなのは、
「もっと頑張れる自分」
ではなく、
頑張らなくても始めやすい状態
なのです。

帰宅後の行動を「自動化」する
おすすめなのは、
帰宅後の流れを毎日ある程度
同じにすることです。
例えば、
帰宅する
↓
着替える
↓
ご飯を食べる
↓
机に座る
↓
10分だけ電験三種
ここまでを一つの流れとして
決めておきます。
ポイントは、
「やる気が出たら勉強する」
にしないことです。
やる気を待っていると、
疲れている日は始まりません。
その代わり、
「ご飯を食べたら10分だけ」
のように、
すでに毎日やっている行動
のあとに勉強を置きます。
そして、勉強する内容も
前日に決めておきます。
例えば、
「明日はP62の例題3」
と付箋を貼っておく。
これだけで、
翌日は、
「何をやろう」
と考えなくて済みます。

さらに、
帰宅後の勉強は最初から
軽くしても構いません。
いきなり難しい
計算問題ではなく、
昨日やった問題の見直し。
公式を一つ確認。
問題文を一問読む。
これでもいい。
仕事帰りに必要なのは、
100点の勉強ではありません。
勉強モードに
入るための最初の一歩
です。
10分やって、
まだできそうなら続ける。
無理ならそこで終わる。
これくらいでいいのです。
帰宅後の「最初の10分」を決めてください
この記事を読み終えたら、
勉強計画を全部作り直す
必要はありません。
まず、
今日一つだけ決めてください。
家に帰って、
何のあとに
勉強を10分やるか。
ご飯のあと。
お風呂の前。
着替えたあと。
どこでも構いません。
そして、
参考書。
ノート。
電卓。
この3つを同じ場所に
置いてください。

さらに、
明日やるページを
一つだけ決めておく。
これで、
明日の帰宅後は、
「やる気を出す」
ところから始めなくて済みます。
仕事のあとに
勉強できない自分を、
責める必要はありません。
見直すべきなのは、
性格でも、
根性でも、
気合いでもありません。
仕事で疲れた自分でも
動ける環境になっているか。
まずはそこです。
電験三種の勉強は、
毎日やる気満々で
続けるものではありません。
疲れている日でも、
少しだけ前に進める
環境を作る。
その積み重ねが、
数か月後の大きな差に
なっていきます。

変えるべきなのは、
「やる気」ではありません。
まずは、
帰宅後でも参考書を開ける環境
から整えていきましょう。



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