過去問を解いても頭に入らない人へ。最初の5分でやること

なぜ、せっかく解いた過去問が頭に残らないのか?

仕事を終えて、
家のことも済ませて、
ようやく机に向かう。

「今日は最低でも過去問を5問やろう」

そう決めて参考書を開いたのに、

解説を読んでも頭に入らない。

数式を目で追っているだけ。

気づけば同じ行を何度も読んでいる。

そして、

「こんなに勉強しているのに、全然残らない」

と焦ってしまう。

そんな経験はありませんか?

でも、ここで

「自分は集中力がない」
「記憶力が悪い」

と決めつけなくて大丈夫です。

仕事終わりの頭は、
すでに一日分の判断や
情報処理をしています。

そこへ突然、

  • 初めて見る問題
  • 数式
  • 回路図
  • 専門用語
  • 計算

を一気に入れようとすれば、
頭が重くなるのは自然です。

つまり問題は、

いきなり難しい過去問から始めていること

かもしれません。

過去問を解く前に、ほんの少しだけ

「今日は何を勉強するのか」

を頭に入れておく。

それだけでも、その後の問題が
読みやすくなることがあります。


いきなり解かず、先に「地図」を見る

知らない街へ行くとき、いきなり歩き始めるより、

最初に地図を見た方が、

「今どこにいるのか」

「どこへ向かえばいいのか」

が分かりやすいですよね。

電験の勉強も同じです。

過去問を解く前に、

その分野の全体像を先に見る。

たとえば交流回路なら、

「今日はインピーダンス」

「Rは右、XLは上、XCは下」

「最終的にはZを求める」

このくらいで十分です。

先にこれを知っているだけで、問題文の中に

R、L、C、Z

が出てきたとき、

「さっき見た話だ」

とつながりやすくなります。

こうした、
先に関連する情報へ触れておくことで、
その後の情報が入りやすくなる考え方
は、
心理学では「プライミング」と
呼ばれることがあります。

ただ、名前を覚える必要はありません。

大切なのは、

いきなり解かない。
先に“見る準備”をする。

ということです。

過去問の前にやる、5分の準備

やることは3つだけです。

① これから解く分野の「図」だけ見る

過去問を開く前に、テキストや
自分のまとめ資料を開きます。

そして5分間、

文章を全部読もうとせず、

図・回路・グラフだけを眺めます。

たとえば、

  • 回路図
  • ベクトル図
  • 波形
  • 三角形
  • 電界のイメージ

などです。

ここで理解しきる必要はありません。

「今日はこんな話をやるんだな」

くらいでOKです。

いきなり文字と数式の海に入るより、

先に景色を見ておく。

これだけで、その後の問題が
少し読みやすくなります。

② 「今日は何の問題か」を一言で決める

次に、

「今日は交流」

「今日は三相交流」

「今日はコンデンサ」

と、これから勉強する
テーマを一つだけ決めます。

もし、自分の中で

「直流の部屋」

「交流の部屋」

「電磁気の部屋」

のように分けて覚えているなら、

その景色を一度思い出してみてください。

これは、場所と情報を結びつけて覚える
「マインドパレス」という方法に近い考え方です。

難しいことではありません。

単純に、

「この問題は、頭の中のどこに置く話か」

を決めるだけです。

すると、問題を解いたあとに

「この知識はここに置けばいい」

と整理しやすくなります。

③ 解き終わったら「どことつながったか」を見る

問題を解いたあと、

正解・不正解だけで終わらせないでください。

解説を見ながら、

「さっき見た図のどこだった?」

を探します。

たとえば、

「さっき見たベクトル図は、ここで使うのか」

「RとXLを足すから、この三角形になるのか」

「この公式は、あの図を数式にしたものなんだ」

とつながれば十分です。

この

図 → 問題 → 解説

の往復ができると、

公式がただの記号ではなく、

「意味のあるもの」に変わっていきます。

最初の5分は、勉強ではなく「準備」でいい

仕事終わりに必要なのは、

いきなり100%集中することではありません。

「今日は2時間やる」

と気合いを入れることでもありません。

最初の5分で、

頭を勉強する内容に近づけること

です。

5分だけ図を見る。

今日のテーマを一つ決める。

それから過去問を1問解く。

これだけです。

全部理解できなくてもいい。

5分で終わってもいい。

大切なのは、

「過去問を解く」前に、頭の中に入口を作っておくこと。

です。

今夜、過去問を開く前に、

いきなりペンを持たないでください。

まず5分。

これから解く分野の図を
眺めてみてください。

そして、

「今日は何の話なのか」

を一言で決める。

それから1問。

その小さな準備だけでも、

「何も頭に入らない」

という感覚が、少しずつ
変わってくるはずです。

電験三種の勉強は、

長く机に座った人だけが
勝つわけではありません。

理解しやすい順番を作った人の方が、
前に進みやすい。

いきなり解くのではなく、

見る → つなぐ → 解く。

今夜は、その5分から始めてみてください。

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