「今年もダメかもしれない」が頭から離れなくなった時に読んでほしい話

勉強しているのに、不安になる。

過去問を解いて、
間違えた問題を見る。

「あれ、これ前にも間違えたよな……」

昨日覚えたはずの
公式が出てこない。

苦手な問題は、
相変わらず手が止まる。

試験日までの日数を数える。

あと3か月。

あと2か月。

あと1か月。

時間だけが減っていく。

すると、ある言葉が
頭に浮かんできます。

「今年もダメかもしれない」

一度浮かぶと、
なかなか消えてくれない。

勉強していても、
「こんなペースで間に合うのか?」

過去問を解いても、
「本番ではもっと難しい問題が
出るんじゃないか?」

SNSを開けば、

「過去問10年分3周しました」

「模試80点でした」

そんな投稿が目に入ってくる。

そして思う。

自分だけ、
全然進んでいない気がする。


なぜ、勉強しているのに不安になるのか?

不思議ですよね。

何もしていないなら分かります。

でも、
ちゃんと参考書を
開いている。

仕事が終わってから
勉強している。

休みの日にも
過去問を解いている。

それなのに、
試験が近づくほど
不安になる。

どうしてでしょう。

一つは、

「できないこと」が
見えるようになってきたから


だと思います。

勉強を始めたばかりの頃は、
何が分からないのかすら
分かりません。

でも勉強を続けると、

「ここが弱い」

「この問題は解けない」

「この公式はまだ曖昧」

と、自分の穴が見えてきます。

すると、

できるようになったことより、
できないことばかり
気になってくる。

でも、それは本当に、
後退しているのでしょうか?


「できないところが分かる」は、前に進んだから起きる

たとえば半年前。

今間違えたその問題を見て、
そもそも何を聞かれているのか
分かったでしょうか。

問題文を読んでも、
使う公式すら
思いつかなかったかも
しれません。

でも今は、

「あ、ここまでは分かる」

「この式を使うのは分かる」

「最後の計算で間違えた」

と言える。

同じ「不正解」でも、
中身はまったく違います。

0からの不正解と、
80まで来た不正解は
同じではありません。


点数だけ見ていると、
ここを見落とします。

だから、
「また間違えた」
だけで終わらせないで
ほしいんです。

どこまで自力で行けたのか。

そこも見てください。


どうして「今年も」という言葉が怖いのか

そして、再受験の人には、
もう一つあります。

「ダメかもしれない」

ではなく、

「今年“も”ダメかもしれない」

という言葉です。

この「も」が重い。

去年の試験。
届かなかった点数。
分からなかった問題。

試験が終わったあとの気持ち。

また同じ思いを
するんじゃないか。

そんな記憶まで一緒に
戻ってきます。

私にも本気で勉強するのが
怖くなった時期がありました。

理由は単純です。

本気でやって、
それでも落ちたら怖かった。

だったら最初から、

「忙しかったから」

「今年は勉強できなかったから」

と言える状態の方が
傷つかない。

そうやって、
何年も参考書を開けなかった
時期があります。

だから、
「今年もダメかもしれない」
という感覚は分かります。


じゃあ、どうすればいい?

未来の合否を考えるのを、
いったんやめてみてください。

「今年受かるだろうか?」

これは今日どれだけ
考えても答えが出ません。

試験当日の問題も分からない。

自分が何点取るかも分からない。

考えても答えの出ないことに、
勉強するためのエネルギーを
使ってしまう。

それより、

今日、自分で変えられるものを見る。

過去問を1問解く。
昨日間違えた問題を
もう一度見る。

分からなかった
公式の意味を一つ理解する。

10分だけ復習する。

それなら今日できます。


合格する人だって、全部分かっているわけじゃない

電験の勉強をしていると、

「全部理解してから
試験に行かなければ」

と思ってしまうことがあります。

でも、完璧になってから
試験を受ける必要はありません。

分からない問題は残ります。
苦手分野も残る。

本番で、

「なんだこれ」

という問題に出会うこと
だってあります。

それでも、
取れる問題を一つずつ取る。

分かる問題を落とさない。

その積み重ねで、
合格点を目指していく。

だから、
今できない問題があることと、

今年合格できないことを、
同じ意味にしないでください。


では、今日何をする?

もし今、

「今年もダメかもしれない」

という言葉が頭から離れないなら、

今日は新しい参考書を
買わなくていいです。

勉強法も探さなくていい。

SNSで他の人の進捗を見るのも、
今日はやめていい。

一つだけ。

1か月前に間違えた問題を、
もう一度解いてみてください。

解けたら、
ちゃんと前に進んでいます。

途中までできたなら、
それも前進です。

まだ解けなかったら、
「何が分からないのか」
を一つ見つければいい。

それが今日の勉強になります。


「今年もダメかもしれない」

私も、

そんなふうに思った
ことがあります。

電験三種に合格するまで、
11年かかりました。

途中で6年間、
参考書を開けなかった
時期もあります。

だから、
順調に進める人だけが
合格するとは思っていません。

止まることもある。

逃げたくなることもある。

同じ問題を何度も間違えることもある。

それでも、
また参考書を開けばいい。


試験会場に着くまで、
合否は決まっていません。

今日の過去問で
40点だったからといって、

本番の点数が40点と
決まったわけでもありません。

だから、
まだ起きていない不合格を、
今日の自分に先に渡さなくていい。

「今年もダメかもしれない」ではなく、
「今日は、あと1問だけやってみよう」

それくらいでいい。

不安が消えてから
勉強するんじゃない。

不安を抱えたままでも
1問は解けます。

その1問を、
今日も積み重ねていけばいい。

まだ、今年は終わっていません。

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